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Answer PSB6

Q 光合成細菌を農作物にも有益だと聞いています。農業に用いた場合、有機JASの規定に抵触することはありませんか?

A 農業につきましては専門外ですので詳細については断言しかねますが、分かる範囲で個人的な見解を述べさせていただきます。

 有機JAS適合という意味は農薬や化学肥料を用いずに栽培植物を育てることだと理解しています。PSB 培養セットは種菌としての光合成細菌500mlと光合成細菌を培養するエサ200mlの組み合わせからなります。 光合成細菌が生き物、つまり有機物であることは誰もがご理解されると思います。 従ってここで問題視されるのは培養餌料の部分でしょう。 現在弊社が販売している「ふやしてPSB」の主成分は魚類から作り出した「魚のエキス」のようなものであると申し上げておきます。 これも明らかに生物由来の有機物で、弊社においてこれに何か化学物質を添加するような工程は設けておりません。光合成細菌は様々な餌料で培養することが可能な微生物ですが、薬品類を調合してそれを餌として極力ピュアな菌体を作るよう努力をされる場合もあるようです。

 培養によってできあがるのはあくまで「菌体」そのものと「彼等が作り出した有益な体内及び体外成分」というれっきとした有機物でしかありません。 誰が考えても、これが有機JASの規定に抵触することはないはずです。 一方、光合成細菌を農業資材として活用されている農家の皆さんはそれぞれ独特の工夫を盛りこんだ培養餌料を用いられているようです。

 この辺の詳細は 別冊 現代農業 2012年4月号  農家が教える光合成細菌 に詳しく紹介されています。(興味のある方はバックナンバーを購入されてはいかがでしょうか)

 また光合成細菌全般につきましては  農文協 自然と科学技術シリーズ  光合成細菌で環境保全 小林達治著 という名著があり、農業分野に導入される方にとってのバイブル的な存在となっています。amazonで買えると思います。

 私も小林先生の著書はもうすり切れるほど読み返していますが、そのたびに新しい理解を得ることがあります。 I様が光合成細菌を極めようとお考えであるならば、是非ともこの2冊はお手元に揃えられることをお奨めいたします。

 ちなみに有名なEMシリーズの中にも光合成細菌が重要な成分として混合されたものや光合成細菌のみをパッケージしたものが有機JAS適合を謳っていますので、微生物資材を農業に用いる場合にはあまり神経質になる必要はないのではないでしょうか。

 ここからはあくまでも私の個人的な偏屈な極論としてご覧ください。国が定める様々な規格や制約が実際に現場で働く皆さんに意義あるものとして貢献しているかどうかは極めてグレーな色合いが強いものと思うことがあります。それらの新しい制度ができると当然のことながら、その制度を遂行・管理する窓口や職場が必要となります。多くの場合そこは公務員の天下り先の受け皿となるようです。巷間噂されるところでは天下り先を作った役人は役所の中でそれなりの評価を受けることになるという実態があるとのことです。

 私は農業の門外漢ですが、農業は人間の営みの礎となる大変重要なものだと理解しているつもりです。もっと自由に、もっと闊達に取り組むべき大きな可能性を秘めた夢のある技術分野であると信じてもいます。新しいパラダイムシフトを起こすには、役人風情に首っ玉を押さえられてたまるかという気概も必要なのではないでしょうか。 以上極論も含めて光合成細菌と有機JASについての私見です。ご不快に思われましたらお許しください。