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Answer PSB8

Q 御社の指針に従って、1月17日に、以下のとおりE、Fの培養を開始しましたSファームです。
いくつかの疑問が浮かびましたのでご回答をお願います。

(培養条件)
E:餌5CC+温水250CC+できたてPSB250CC(50%)日中日光浴、夜間保温。7日間培養。

F:餌5CC+温水450CC+できたてPSB 50CC(10%)日中日光浴、夜間保温。7日間培養。

ペットボトルに入れて、特段、攪拌混合せずに(空気部分を少なくして)静置しましたので、かなり嫌気的な条件ではないかと思います。

培養7日後(8日目)の写真を添付します。左端ができたてPSB、真ん中がE、右端がFです。

(培養7日後の状態)

E:ドブ臭+++、赤褐色、沈殿+++、pH7

F:ドブ臭++、褐色(ややピンク)、沈殿++、pH6

(参考までに)
できたてPSB:ドブ臭+++、赤色、沈殿++、pH7(上記のE、Fに使った残りです。こちらは、日光浴させていません。冷暗所保存。)
なお、pHは、いずれも試験紙で測定しました。

質問1.Eは良く増殖したと思いますが(赤色沈殿物多し)、全体はできたてPSBと比較して赤みが少なく、赤褐色になりました。光合成細菌は赤色なのでしょうか?

質問2.Fもそれなりに増殖しましたが(褐色沈殿物やや多し)、全体はできたてPSBの赤色ではなく、褐色(ややピンク)です。褐色の(赤色でない)光合成細菌もいるのでしょうか?

質問3.ドブ臭は、E>Fですが、Fでもかなり強烈です。ドブ臭がすれば(Fでも)光合成細菌が含まれていると考えて良いですか?

質問4.FでpHがやや低下しているのは、他の細菌(乳酸菌など)が混じって増殖したのでしょうか?

質問5.他の細菌が増殖したとすると、できたてPSBは純粋な(赤色)光合成細菌ではなく、ほかの菌(あるいは褐色の光合成細菌?)も混じっている可能性があるのでしょうか?

質問6.あるいは、餌に他の(光合成細菌ではない)細菌が混じっている可能性もあるのでしょうか?

質問7.自然界に褐色の光合成細菌が存在するとして、たとえばFを水質浄化などに使った場合できたてPSB(赤色)と同じ効果が期待できるでしょうか?

以上、ご回答いただければ幸いに存じます。

 

A お尋ねのご質問にお答えいたします。

1、2、光合成細菌の色について
光合成細菌は様々な色合いがあり、濃い赤色やピンク、紫など、また変わり種として緑色のものまであります。またその中の1種類のみを培養することは極めて難しく、多くの場合数種類を同時に培養することになります。
日本動物医薬品が「たね水」と称する緑色の光合成細菌を販売しています。
これを種菌として培養しますと、赤い色をしたものになってしまいます。
つまり緑色の光合成菌に混じって赤色の光合成細菌が若干量混在していたのが、たまたま私の培養方法では赤色のものが優先的に増殖してしまったということだと思います。
自然界でも同様に光合成細菌のコロニーには数種類の菌種が混在しています。
培養に当たっては様々な基質(餌)を用いることが可能ですが、餌の種類によってもできあがりが様々な色合いを呈することになります。

3、5,6 ドブ臭および雑菌の混在について

 ドブ臭は光合成細菌の臭いではなく、他の雑菌が発する臭いです。
弊社のできたてPSBは光合成細菌を純粋培養したものではありません。
リーズナブルな価格を実現するためには不可抗力として雑菌を含んだ状態で培養したものを販売しています。
そのこと自体は水質浄化に用いる場合はもちろんのこと、植物栽培においてもマイナスの要因として作用することはありません。これは弊社が行ってきた多くの施用事例から確信を持っております。

 光合成細菌は紫外線に対しての耐性が高いことが知られています。光合成細菌は「古細菌」の一つです。「古細菌」は地球上に酸素が存在しない頃から生息していた古顔の細菌群で、当然のことながら大気圏内にオゾン層が形成される前から棲んでいた訳で、太陽からの強烈な紫外線をダイレクトに受けており、それなりの耐性を持っていたことが生き残りの条件であったと考えられます。

 もし光合成細菌のみを純粋に培養されたいご意向があれば、溶液に紫外線照射をすることで、同居する雑菌類の絶対量を減らすことが可能となります。ただそれに要する適正な照射時間や雑菌の生残率については残念ながら弊社には知見がございません。あくまでも理論的にはそのような方法で光合成細菌の生残比率を増やすことができるであろうという可能性の話としてご理解下さい。

4 pHの低下について

他の菌の影響である可能性は否定いたしません。

7 Fでも効果があるか?

私のこれまでの経験から判断させていただけば今回の培養結果はEの方がFよりも細菌密度が高いようですが、双方ともにまだ培養途中にあるように見受けられます。
それは培養条件が必ずしもベストではないからです。

光合成細菌が最も旺盛に増殖する温度は40℃前後と言われています。Sファーム様の保温温度が何度かは分かりませんが、40℃には達していないと想像いたします。
また日照についても初夏から盛夏に掛けてのものに比べるとかなり不足気味であることは否めません。

 弊社のブログで紹介している

培養時の種菌の量による違い

「種菌をどれくらい入れれば培養できるのでしょうか?」の経緯は5月に行った比較試験時の状況ですので、今の季節にそのままあて嵌めるのは少々厳しいものがあると思います。
もう少し暖かくなって日照時間も延びてくれば必ず良好な培養経過を示すと思いますし、大量に培養することも可能となるはずです。

 微生物資材を活用する場合に最も重要なことは「菌体密度」だと思います。その意味で弊社の培養セットは最も廉価に高濃度の菌体を入手できる軽便な手段の一つであると自負しています。