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Answer  PSB11

Q 冬期のPSBの培養方法とできあがったPSBの添加量について教えてください。

A 冬場の寒い時期、窓辺での培養は不可能ではありませんが、どうしても夜間室温が低下しますので温暖期のように短期間で色が真っ赤になるようなことはないと思います。
もし水槽に何かを浮かべることに抵抗がなければペットボトルに種菌と培養エサを入れてヒーターが作動している水槽に浮かべておけば窓辺よりも安定した培養が可能です。
その際、水面近くをペットボトルが横向きに浮かぶようにボトルに多めの空気を残して浮力を与えるようにすると良いでしょう。

 光合成細菌は本来嫌気環境で培養すべきものですが、少々の酸素があっても大きな問題とはなりません。ただし酸素があることで、光合成細菌以外の好気性の従属栄養細菌もそこそこ増えることになりますが、それらの菌が水槽に入ってもほとんど悪さはしないはずです。

 培養をお急ぎであればヒーターと水槽照明を併用すれば短期間で大量培養が可能となります。温度は35~40℃がベストでしょう。ただし、PSBの匂いを好もしいと思われる方はまずいませんので、家族の顰蹙を買わぬよう保存や悪臭対策には最大限のご注意をお願いいたします。
お急ぎにならないのであれば、さし当たって使う分だけ500ml程度のペットボトルで少量を培養し、大量培養は電気代の掛からぬ初夏の到来を待つのがベストではないでしょうか。

 できあがったPSBの添加量はまさに「適当に」という言い方しかできません。
多く入れすぎて生物に弊害が出ることはありませんので大胆に投入して下さい。
以前弊社が管理していた東京ドームシティのラクーアというお風呂屋さんのクラゲ水槽には800リットルの水量に対して2週間毎に500mlを投入していましたが、投入直後若干の薄濁りを感じますが、3時間ほどで透明に戻りました。
クラゲは絶好調です。
おそらくPSBがクラゲの体内の共生藻の活性を高めていたのではないかと思います。
ラクーアのクラゲは「カラージェリーフィッシュ」と呼ばれるカラフルなクラゲで、ブラインシュリンプやコペポーダを捕食すると同時に体内の共生藻が光合成を行い、作り出した栄養分を家主のクラゲにも分けてくれます。PSBは共生藻のコンディションの維持に有効だったのではないかと推測しています。共生藻の活性が高ければクラゲも元気になるのです。

 できたてPSBは塩分耐性がありませんので、海水水槽内で生き残れる可能性はありません。つまり海水水槽でもPSBがなにがしかの効果を示す理由は、PSBの菌体内や培養液の中の様々な成分が海水水槽の水質をコントロールしている微生物にも有益に働いていたのだと考えています。
ちなみに弊社の90cm水槽(150リットル)には多数のメダカが泳いでいますが、500mlまるまる1本を投入しても何のトラブルも起こりません。
S様の200リットルの水槽には念のため100ml程度を週に1回投入されて様子を見られては如何でしょうか。

また水草水槽では従来の水草肥料と同等以上の肥料効果を示すことが明らかになっています。PSBの産業的用途としては農作物への散布が一般的ですが、水草そのものにもまた水草水槽全体の環境改善にも有効であると考えています。