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Answer PSB19

 

Q 光合成細菌は生まれたてのメダカの餌になると聞きましたが、本当ですか?

A 食べると思います。別表に示しましたが、光合成細菌の一般成分組成やアミノ酸組成をみるとタンパク質含有率が高く、各種アミノ酸の組成もバランスが取れており、また消化効率もカゼインなみという良質なものですから、生まれたての稚魚には絶好の餌になると思われます。また稚仔魚が生長する育成池には初期餌料となる微細な藻類を始めとして、インフゾリアと呼ばれるワムシやゾウリムシなどの生物や、さらにそれらを捕食するミジンコなども大量に生息していますが、彼等にとっても光合成細菌の菌体成分は優れた肥料や栄養源となりますので、二重、三重の餌料効果が期待できると思われます。

ミジンコの培養にはビタミンB12が必須の栄養素として知られています。不足するとミジンコは数を増やすことができなくなります。微細藻類やインフゾリアだけでなくミジンコまでも合わせて増やしたいとお考えであれば、それらの培養池に光合成細菌を投入することは大変理に叶ったことになります。

またこれらの餌料生物を培養するときに多くの方が経験されることですが、ある日突然生物密度が激減してしまうことがあります。おそらく培養環境における水質の急激な変化などが原因と思われますが、通常は複数の培養スペースを用意して突然の破綻に備えます。光合成細菌は餌料生物の、もちろんメダカの稚仔魚も含めた生息環境の水質維持にも有功ですので、餌となる様々な微細な動植物の急激な増減を緩和する働きも期待されます。