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「ふやしてPSB」は光合成細菌を培養する際の餌であって、光合成細菌そのものではないのですか?  紅色非硫黄細菌には脱窒の能力がありますか?  紅色硫黄細菌の培養液は硫黄臭がありますか?

ふやしてPSBは光合成細菌の培養餌料であって光合成細菌そのものではありません。


 


紅色非硫黄細菌には脱窒能を持った種がいると記憶しています。


ただし、流通している光合成細菌の多くは単独種でなく、いくつかの種が入り交じっている場合がほとんどで、その中から脱窒能を持った種だけを選別することにはあまり意義を感じません。


また 脱窒 は脱窒能を持った菌株を投入すれば、始まるというものではありません。


脱窒をさせるには溶存酸素濃度をコントロールして脱窒をせざるを得ない環境を作る必要があります。


脱窒は別名 硝酸呼吸 と呼ばれ、酸素が必要な好気性の生き物が酸素不足の状況の中、硝酸などに付いている酸素を奪う呼吸方法によって引き起こされます。


酸素を奪うということは 酸素をくっつける酸化 に対して 還元反応でもあるわけです。


 


紅色硫黄細菌は非硫黄細菌に比べて培養が難しいとされていますが、実態としては両者が入り混じって培養されていると思われます。


共に培養液はかなりの悪臭を伴いますが、その発生源は一緒に繁殖してしまう他の雑菌がもたらすもののようです。


その悪臭はかなり強烈で、硫黄臭をかぎ分けられるレベルではありません。


紅色硫黄細菌に脱窒能があるかどうかは不明です。勉強不足で申し訳ありません。



弊社では光合成細菌は自分で作って使うものとの主張をしています。


そのため、素人でも増やしやすい非硫黄細菌をおすすめすることになってしまいます。


いずれにせよ、光合成細菌が投入された水槽内で生き残り、自身の活動によって水質改善がなされるということには若干の無理があるように考えています。


光合成細菌を投入することの意義は、細菌の培養液や菌体の内部には様々な有用物質が含まれており、それらの成分が既存の浄化バクテリアの活性を高めるということに尽きます。


従って、光合成細菌の善し悪しよりも投入量の方に意味があると考えます。


試験管の中で培養された高価なスーパー光合成細菌よりも、私たち素人がベランダで適当に培養した、ありきたりの光合成細菌を大量に投入する方が効果的だと考えています。


紅色硫黄細菌であろうと、非硫黄細菌であろうと、個々の菌株の優劣や能力を云々するよりも、大量に使えた方が良いのです。


詳細につきましては弊社ホームページ 水槽管理について の最下段 バクテリアについて考える をご参照ください。


また光合成細菌についてもっと勉強したいとお考えであるならば、次の書籍をお読みください。


2,3回読み流しただけでは十分に理解できません。5回も6回も読み返してください。そのたびに新しい発見があります。



農文協 自然と科学技術シリーズ


小林達治著 光合成細菌で環境保全


1938円 amazonで買えます。名著だと思います。


 

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