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200mlのふやしてPSB1本でどれくらいの光合成細菌を作れるのでしょうか?

ふやしてPSBはあくまでもPSBの 餌 としてお使いいただくことになります。
その結果できあがる培養液の中に余剰の餌を一定量残すか、ほとんど使い切るかによって作れる光合成細菌の量が大きく変わってきます。

めだかショップによっては1リットルの培養液を作るのに、ふやしてPSBを1ml入れるだけでも増やすことはできると考えておられるところもあります。
それは決して誤りではなく、その程度の添加量でも多くの場合培養液は赤くなり菌が増えることになります。
つまりふやしてPSB1mlで1ℓのPSBを作ることはできるのです。
200mlのふやしてPSBがあれば、最大200ℓのPSBを作ることができる可能性を示唆しています。

一方、弊社の商品ラベルでは培養液総量の0.3~1%のふやしてPSBを投入することをお奨めしています。
1ℓに対して3ml~10ml入れるような指示とご理解ください。
この指示に従って毎回10mlを入れたとすると、トータルの培養量としては20ℓしか作れないことになります。
めだかショップの説明の1/10しか作れないことになりますね。

PSBも生き物ですから、周辺の餌を食べきってしまえば徐々に菌の数が減ってしまいます。
ところがかなりの量のお弁当を持っていれば、それを食べ尽くすまで菌の数が減ることはありません。
場合によっては皆さんが できあがった と判断された後も数を増やし続けることも可能となります。
培養されたPSBを短期間のうちに使い切ってしまうのであれば、弁当を持たせる必要はありませんね。

培養したPSBをあなたがすぐに使い切ってしまうのであれば、1mlの添加量でも大丈夫です。
それに対して作った培養液を半年から1年以上ストックされるご事情があれば、ふやしてPSBの添加量は多めにしなければなりません。
なぜならば保存期間中にPSBが餌(お弁当)を食べきってしまい、菌の数が減ってしまう(赤い色が薄くなる)からです。
この辺は皆さんのご事情によってふやしてPSBの添加量を増減していただくのが一つの秘訣のようなものになります。

水温の低い厳寒期においては菌の増殖スピードが極めて遅いため、餌の量が多すぎると失敗するケースがあります。
それはPSB以外の雑菌の繁殖速度がPSBを凌駕すると、PSBが負けてしまい、いつまで経っても色が赤くならず黄色いままになることがあるからです。
そのような場合には培養場所に極力暖かい場所を選んでいただき、添加量も微量にすることをお奨めしています。

PSBを長期保存することによって得られるメリットというものもあります。
PSBのあの悪臭はPSB以外の雑菌がもたらすもので、PSBそのものはさほど臭いものではありません。
長期間酸素の供給を絶った環境でPSBの培養液を保存していますと、本来酸素を必要とする好気性の雑菌はほとんど死滅します。
ちなみにPSBは酸素を必要としない嫌気性の細菌ですから酸素不足で死ぬことはありません。
死んでしまった雑菌は悪臭を放つこともありませんし、その死骸もPSBが分解してしまいます。
そのような因果関係からでしょうか、長期保存した培養液はできたてのものに比べて悪臭が少ないように感じることがしばしばあります。
また長期保存した(私は熟成が進んだと呼んでいます)培養液はあの赤い色がかなり強く感じられ、できたての赤茶色よりもなんとなくピュアな感じがします。
そのような考え方を元に私は10ℓや20ℓの透明のポリバッグに仕込んだ培養液をベランダの隅にいくつも転がしています。
ふやしてPSBを多めに入れたものは楽に1年以上ストックすることが可能です。
万が一色が薄くなり始めたら、ふやしてPSBを追加してやれば元の色に戻ります。

先年、皇居のお濠の浄化プロジェクトに参画し、PSBを大量に使いました。
1トンタンクを10本以上外苑の松林の中に並べて現地での培養を繰り返しました。
光の条件にバラツキがありました関係で上手く増やせたものもいまいちなものもありましたが、結果としては大手の水処理企業を圧倒する成果を上げることができました。

リッター当たり1mlでも10mlでもPSBを増やすことは可能です。
その部分についてはかなりラフな捉え方をしています。
PSBは専門家による実験室内での取り組みとは違い、素人同然の私たちが半信半疑で増やして身の周りに役立たせようとするものです。
何度か失敗を繰り返しているうちに、いつの間にかベテランと呼ばれるコツを学べるものだと思っています。

皆さんも色々な創意工夫をこらしたチャレンジをしていただき、PSB培養の楽しさとその効果の素晴らしさを体感してください。

 

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