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PSBが指に付くと、一日中匂いが気になってたまりません。PSBの効果は十分実感しています。この匂いの問題を解決する良い方法はありませんか?

 PSB(光合成細菌)の悪臭は特に女性にとっては耐えがたいものだと思います。実はこの悪臭はPSBが出しているのではなく、培養時に一緒に増えてしまう他の雑菌類が発するものなのです。PSBには何の罪もありません。雑菌の繁殖を防ぐ決定打はありませんので、皆さん仕方なく我慢をされているという実態があります。PSBを肥料の一部として使われている農家の皆さんの中には PSBは臭いほど効く と豪語される方もいらっしゃいます。


この悪臭から逃れる方策を検討してみました。皆さんも参考にして下さい。


対策1 臭くないPSBを作る


 悪臭はPSBと一緒に増えてしまう他の雑菌がもたらすものであるとお答えしましたが、それでは雑菌が増えない培養方法はないものでしょうか。
専門の研究機関などでは、目的とする微生物のみを純粋培養するためにあらかじめ雑菌類を排除する手段を持っています。そうです殺菌してしまえば良いのです。でもそんな装置は我々素人には手が出せませんよね。ところがPSB以外の雑菌を殺すうまい方法があるのです。


 それは紫外線を用いる方法です。ネット通販で蛍光管式の紫外線ランプを購入し、種菌とするPSBに照射して雑菌の少ないものから培養を始めるのです。昨今は水槽用の照明もほとんどLEDになってしまい、古い蛍光灯式の照明装置をお持ちでない方も多いと思い



ますが、蛍光管のみであれば、1,000円~2,000円程度、灯具付きのものでもそれに少しお金を足せば購入が可能です。紫外線を当てたらPSBも死んでしまうのではないかと皆さんお考えになりますよね。実はPSBは他の雑菌が死んでしまうような紫外線を当てられてもかなりの時間耐えられるという大変ありがたい特性を持っているのです。


 それではPSBの生い立ちから話を始めましょう。実はPSBは古細菌という分類に入る大変古顔のバクテリアなのです。そんじょそこらのポット出の新顔バクテリアとは氏素性が違うのです。皆さんは太古の地球には酸素がなかったということをご存じでしょうか。酸素は光合成をする微生物が地球上に出現して、光合成の副産物(実は有害な廃棄物)として初めてもたらされたものなのです。その結果海の中にも、次いで大気中にも徐々に酸素が増えて行きました。大気中の酸素は紫外線との反応でやがてオゾンとなって大気の上層部(成層圏)にオゾン層というエリアを構築しました。オゾン層は太陽から降り注ぐ有害な紫外線を吸収するバリアーの役割を果たすこととなりました。オゾン層ができる前には地球の陸上には生命の生存を許さないほどの大量の紫外線が降り注いでいたのですが、オゾン層によってその到達量が減少するに従って海中からいくつかの生物が陸上に上陸できるようになったのです。海水は紫外線を跳ね返したり吸収したりして生命の存在が許されていたのですが、オゾン層によって到達する紫外線の量が減少すると、それまで生命が存在すらできなかった地表にいくつかの生物が進出していったのです。
 PSBが酸素を嫌う嫌気性細菌であることは皆さんご存じだと思います。嫌気性細菌は地球上に酸素がなかった時代に活躍していた数少ない微生物の末裔なのです。彼等の祖先が活躍していた頃にはまだオゾン層は無く、紫外線はそのまま地上や海中に降り注いでいました。従ってPSBにはちょっとやそっとの紫外線には負けないという遺伝子が備わっているのです。雑菌類の多くはオゾン層によって紫外線が弱まってきた時代以降に出現したものですから、PSBに比較して紫外線に対する耐性がありません。PSBと雑菌群に同じ条件の紫外線を当てればPSBの前に雑菌群が死んでしまうのです。皆さんの中には水槽に紫外線殺菌装置を組み込んでおられる方もいらっしゃると思いますが、あれは紫外線を照射して水中をただよう病原菌などを殺してしまうというメカニズムで作られています。従ってPSBの培養液に紫外線を照射すれば、雑菌群を殺してPSBのみを生きた状態で残すことが可能となるのです。ここで気をつけなければいけないのは雑菌群を殺しても悪臭が減るわけではありません。すでに培養液中に放出された悪臭成分まで紫外線が破壊する保証はないからです。何ワットの紫外線を何時間照射すれば良いのかについては検証していませんので残念ながら分かりません。その部分は皆さんの試行錯誤にお任せいたします。
 紫外線照射されたPSBの培養液の中では雑菌が数を減らしてPSBの生残比率が高まるという現象が起こります。紫外線処理をした培養液を次の種菌に用いれば、スタートラインから雑菌が少なく、PSBの比率の高い培養液を作れることになるはずです。当然の結果として雑菌がもたらす悪臭も少なくなっているのではないでしょうか。


 


対策2 PSB専用の培養餌料を用いる


 PSBは様々な餌を用いて増やせることが分かっていますが、現状のふやしてPSBは有機物を主原料としていますので、


PSBはもちろんのこと、PSB以外の雑菌群にも極めて有効な餌になっていることが想像されます。PSBも良く増えるけど、同時に雑菌も増えてしまう、そんな培養餌料なのです。
 一方PSBの培養や有効利用などを模索されている研究者の皆さんはどのような餌を用いているのでしょうか。一般論としてバクテリア類の研究をする時には対象とする微生物の純粋培養が必須の要件となります。その為の培養餌料には多くの先人たちが試行錯誤した薬品類や素材が用いられています。


 従ってPSBを優先的に増やすための培養餌料も概ね解明されていると言って良いでしょう。
 肥料や土壌改良材としてPSBを培養する場合、製造コストが優先されますが、私たちが水槽の水質改善に用いる程度の少量の培養にあっては多少コストがアップしてもPSB優先の餌料組成を用いても良いように思います。そこで、多くの研究者の皆さんが用いておられる培養餌料の組成を参考に比較的安価に調合できる薬剤タイプを作ってみました。この組成であれば、PSBを最優先に増やしますので、悪臭の元となる雑菌群の増殖は二の次になると考えた次第です。対策1で処理した雑菌の少ない種菌をこの薬剤タイプの餌で増やせば比較的悪臭の少ない培養液ができると考えています。しかし悪臭がゼロになるという保証はありません。あくまでも悪臭が減るであろうという予測です。


写真左側が20リットル用(税込み1,400円)、右側が10リットル用(税込み800円)です。薬剤自体は少し酸っぱい匂いがしますが、悪臭ではありません。培養したPSBは従来のチョコレート色に比べて少し赤味の強いサラッとした感じのものなります。


 


対策3 PSBを手指に付けないで済む添加容器を用いる。


 臭いPSBもあまり臭くないPSBもそれが手指に付いては何かと問題を引き起こします。


そこで極力PSBに触らずに済む容器をご紹介します。
容器は マーク瓶 と呼ばれるものです。弊社ではフコイダンなどの商品容器として長い間用いているものです。今回PSBの添加用容器としてラインナップに加えました。300ml入りの容器を税込み550円でご提供いたします。
容器には頭部に15mlを計れる秤量器が付属しています。容器本体のボディを握っていただきますと、内部の溶液が秤量器の中に上昇してきます。使用される適量に達しましたら、そのまま飼育水に添加してください。秤量器に上昇した溶液が多すぎましたら秤量器の中央に立ち上がっているピンを動かしますと、溶液は本体に戻ります。この容器を用いれば、PSBを手指に付ける心配はありません。中身が無くなりましたら追加して下さい。市販のものでもあなたが培養した臭くないものでも結構です。



 


 


 


 


 


                                                           


                


                 


                                                                                


                                                                   


                                                     


 


 


   


 


 


 


                                                                                     


 


 


 

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