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ビーシュリンプを飼っています。PSBの使い方と保管温度を教えてください。

 できたてPSB溶液の中には生きた光合成細菌と細菌培養時に光合成細菌が作り出した様々な有用物質が濃厚に含まれています。特にビタミンB12は生物の中では最大の含有量を誇るものですので、様々な有用微生物の活性を高めます。(ミジンコはビタミンB12が欠乏すると増やすことができません)
光合成細菌を投入して得られる効果は、生きている光合成細菌自身の働きによる水質浄化の効果と、光合成細菌の菌体内成分や培養液中に含まれる様々な有用成分が、もともと水槽内に棲み着いている水質浄化に関与する有用微生物の餌となる二次的効果の部分とに分かれます。

 光合成細菌が最も活用されているのは農業分野です。いわゆる有機農業の分野では病気予防と肥料の二つの効能が期待されているようです。水草水槽へのご利用では従来の水草肥料はもういらないとまでおっしゃるお客様もおられます。
 PSBの場合、入れすぎによる弊害はまず起こりませんので大胆にお使いいただきたいのですが、お持ちの水槽が小さいようですので10リットルに対して5ml程度を添加するような形でスタートされては如何でしょうか。
ちなみに弊社が以前に管理いたしておりました東京ドームシティのラクーアという高級浴場のクラゲ水槽には、2週に1度800リットルの飼育水に500mlのできたてPSBを投入していました。海水水槽ですから淡水の水槽と同列に論じることはできませんがクラゲ(カラージェリーフィッシュ)のコンディションは上々でした。クラゲの体内には『共生藻』と呼ばれる植物細胞が同居しており、光合成で作り出した栄養分をクラゲにも分けてくれるという共生関係がありますので、PSBは共生藻の光合成を高める要因になったと判断しています。

 ビーシュリンプの水槽に使いたいとのことですが、少量投入で安全を確認されましたら、週に1回を2回に増やしたり、5mlを10ml、20mlとするなり徐々に投入量を変えてみてください。ご存じのようにビーシュリンプは硫化水素の発生や水質の急激な変化には大変弱く、ある日を境に斃死個体が毎日のように出始めるというショッキングな事態を招くことがしばしばあります。私もビーシュリンプを飼っていますので、同様の悲劇には何度も遭遇していました。光合成細菌は硫化水素が好物で、水槽内に発生したそれをすみやかに取り込みます。また光合成細菌を定期的に投入しますと、もともと水槽内に棲んでいる水質維持に貢献してくれる有用な細菌群の働きを高め、彼等の生息数を増やす効果も期待されますので、定期的に投入することは大変意義のあることだと思います。

 光合成細菌は冷凍保存が可能な細菌です。解凍した種菌に餌を与えますと赤い色が復活することを何度も経験しています。温暖期には少々赤味が残っていれば培養餌料を入れさえすれば数週で真っ赤になりますので、保存よりも培養の方に重点を置いていただければいくらでも増やすことができます。
培養セット1組で20リットル以上の光合成細菌を作ることができます。ご自身で効果を実感していただけましたら同じご趣味のお友達にお分けいただいたり、ご自宅の草花や家庭菜園にもご使用ください。

 ビーシュリンプに関連する若干の話題をご披露します。
最近脱窒を目的として落ち葉を水槽に入れる「落ち葉濾過」「枯れ葉濾過」なるテクニックが情報としてネット上を飛び交っています。話のやりとりには危なっかしいものも感じますが、落ち葉は使い方を誤らなければ甲殻類には有効な「水質改善」や「エサ」としての効果が期待できると考えています。一方落ち葉は簡単には水に沈まないという難点があるのですが、しばらくPSBに漬け込んで前処理をすると短期間で水底に沈めることができ、餌としての栄養価の改善にもなります。お試しください。

 

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